利用者に接するときのハウツー

利用者に対して介護士は、食事や入浴などの介助を行いますが、その時に必ず気をつけてほしいの、声掛けです。

食事をする際には、どんな食材を使って、どんな味付けなのかを説明したりしましょう。また、入浴介助では、シャンプーのタイミングやシャワーをかける時にも、声掛けをしてください。なぜなら、声掛けをすることで、利用者は安心感を得られるからです。したがって、自分がこれから行う介助のことを言葉にすることは大切なのです。しかし、例えば、声掛けをせずに、相手の同意を得ないまま介助を行ってしまうと、利用者にはストレスになりかねません。中には、恐怖を感じてしまう方もいるでしょう。そうなると、信頼関係は築けなくなってしまいますので注意が必要です。

それから、介護職は、話の聞き上手になることも大切です。高齢の方の中には、同じ話を何度もされる人がいますが、そのような場合でも、敢えて親身になって話を聞くようにしましょう。そうすると、相手は機嫌よく話をすることができます。また、認知症で会話が成り立たない方に接するときには、内容を否定するような言葉を避けて、疑問文で話しかけることで、会話の流れが止まりづらくなります。会話をすることで認知症の方でも人柄が伝わってくるので、介護を行うときのヒントになるかもしれません。ですから、自分から積極的に声をかけると同時に、高齢者が自分のことを話やすいように工夫してあげるようにしましょう。